漢方ソムリエの温故知煎

2017.9.28

芍薬は薬の中の薬

美人

『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』
この言葉は昔から、美人を例えた言葉として使われました。芍薬は上へまっすぐと伸びる様から、スラリと細い女性の例えとして用いられたとか。
また、これらのお薬は女性の美しさを保つ薬草としても親しまれたことも有名です。
外見の美しさだけでなく、中身の効能にも着目した深い言葉だと言えます。
そもそも、芍薬の「芍」の字はもともと「薬」という意味があるそうです。それでは、芍薬は「薬薬」になってしまいます。その通り、芍薬は薬の中の薬なのです。
芍薬には更年期、生理不順など女性特有のお悩みを改善する働きがあります。そのほか、貧血、血流を改善したい方、肩こりを和らげたい方などへお使いいただけると効果的です。
芍薬はエビデンスも豊富で、機能性成分ペオニフロリンが含まれています。これはPGE2やLTB4の産生阻害効果をもつことから、更年期障害予防効果のほかに、抗炎症作用を持つと考えられています。またその他18種の機能性成分により、血小板凝集抑制作用があるとされ、血流を改善する効果が期待できることもわかっています。
また、総コレステロールやLDLコレステロールの減少効果から、芍薬は動脈硬化予防効果を持つと考えられています。
まさに、薬の中の薬。
しかし、単独では、処方されず、おおよそ、他の生薬と組み合わさり、漢方薬が構成されています。
ご相談はNet OLiVEへ。


 
2017.9.26

見た目年齢

見た目年齢

人の見た目は寿命の長さと関係があるそうです。
英医学誌「British Medical Journal」より
研究内容は以下の通り、
2001年、デンマークに住む70歳以上の双子1826人(男性840人、女性986人)の顔写真を見せて、41人の男女に見た目年齢を判定してもらいました。
そして、2008年(7年後)の追跡調査時に亡くなっていたのは675人でした。全体の37%。
分析の結果、実年齢より若く見える人は長生きする傾向にあり、同じ双子でも見た目年齢に大きく差のある場合、実年齢より見た目年齢が高く見られた人は実際の寿命が短いことが判明しました。
そして、見た目年齢が若い人ほど、身体機能、握力、認知機能が高く、細胞の寿命に関係すると言われる染色体の「テロメア」が長いことが分かったのです。
ちなみに、「テロメア」は、細胞分裂に伴って短くなり、限界まで短くなるとそれ以上細胞が分裂できなくなるため、老化との関連性があると言われています。
それでは、見た目の老化、具体的には顔と肌の老化を防ぐにはどうすればよいのでしょうか?
まず、見た目の若い人は、シワ、シミ、たるみが少ないことが特徴。シワは喫煙と紫外線、シミは紫外線が関係しています。さらには未婚の人、やせすぎを示す低BMI値、肌および口腔内のケアが不足した生活習慣なども、肌の老化を早める要因なのだそうです。
そして具体的な対策ですが、以下の4つです。

1.禁煙
2.紫外線を避ける
3.血糖値を低く保つこと(甘いものの摂取を控えること)
4ストレスを避けること
5.ポリフェノール、特に緑茶に含まれるものの摂取
簡単に始められることもあります。
ポリフェノール含有食品の御用命はNet Oliveで。

 

2017.9.8

薬の語源

薬

今回はくすりの語源の一説をご紹介します。
島根県の出雲大社にいろんな伝説を絵と文字で表したものがあるそうです。その一つに「くすり」の言葉の起源を示したものもあります。それによると、
「奇(ク)すしき力を発揮することから『くすり』というようになった」
のだと説明されています。
「奇(ク)すしき」とは、古い言葉で並より優れている、不思議な、神秘的な・・・いう意味で、不思議な力を発揮すものと言う意味なのだそうです。
昔は、草などの自然の植物等をクスリにしていたので、現代のような作用のメカニズムなどもわからず、「奇(ク)すしき」力と表現するしかなかったようですね。
ちなみに、薬の漢字の方はくさかんむりに「楽」。「楽」は療という字を表していて、療はすなわち身体を治すという意味。身体を治す草、が「薬」の漢字の語源だとか。
これだけ、医学薬学が発展した時代においてもできるだけ自然のもので治したいですよね。



2017.9.7

おねしょの漢方薬

おねしょ

6歳以上のお子さんがおねしょをしてしまう場合に「夜尿症」といわれます。
夜尿症はお子さんの心のためにも積極的な改善のためのアプローチや薬による治療をとるべきといわれています。
今日はその夜尿症に効く漢方のご紹介です。
まず、通常お子さんが大きくなり4、5歳にもなると膀胱におしっこを溜められる量が安定し、おねしょの心配がなくなる子が多いです。しかし、尿を溜める膀胱の大きさ、睡眠中の尿の量などのバランスにより、小学校に入ってもおねしょが続くことがあります。
そんなときの漢方薬を。

1.葛根湯
葛根湯は風邪の引き始めにというイメージかもしれませんが、葛根湯には麻黄(まおう)という成分が含まれており、麻黄(まおう)には、覚せい作用や膀胱に尿を溜める作用を高める働きがある事で知られています。特に、昼間は尿の回数が少ないのに、夜間の尿量が増えるお子さんの場合に効果的と言われています。葛根湯は見るからに丈夫そうなお子さんにも使われます。
2.小建中湯
見るからに虚弱なタイプのお子さんで膀胱の筋肉などが未発達ゆえに起こるような夜尿症の場合には身体を丈夫にする目的で、小建中湯が用いられます。小建中湯は、桂枝湯(身体を温める漢方)に水あめを加えて甘くしたような処方内容です。

 そのほかにも下記のような内容があります。
3.虚弱かつ、神経質なタイプには、メンタル作用のある柴胡桂枝湯
4.のどが渇いて水を多く飲むタイプの方には白虎加人参湯
5.手、足、腰回りが冷えやすいタイプの方には苓姜朮甘湯
6.膀胱機能そのものが弱い場合には漢方でいう「腎」の機能をを高める六味丸を用います。

生活の中での注意点は、昼間、親御さんが早め早めにトイレに行くことを促すのはNG。
それは膀胱が尿を溜めようとするトレーニングができなくなるからです。ご注意を。
Net OLiVEでは随時ご相談を受け付けております、お気軽にどうぞ!


2017.9.1

親孝行の生薬

人参

このあたりも9月に入った途端、朝晩は涼しく秋らしい気候になってきました。今月は親孝行と「人参湯」のお話をしましょう。
もともと人参は数千年前から病気の治療や健康増進に多くの方がたに使われてきた植物です。
栽培ができるようになるまでは野良のものしかなく、日本ではそれはそれは大変高価なものでした。
そもそも、なぜ「人参」という名前なのか…。
それは、根っこの形が人の形に似ているということで人参と呼ばれているのだとか。
朝鮮人参と言われたりするおおもとの朝鮮においてさえも、簡単には見つからなく、奥深い森の中に自生ししているそうです。
一説には人の目を避けるために、人参が意思を持ち、自ら移動してしまうのではないかという逸話まで残っているとか。また、親孝行者や正直者にしか見つけられないという、伝説さえもあるようです。
そんな人参含有の 人参湯は、体力がなくて胃腸が弱っている人の食欲不振によく用いられます。
極端に体力がない方でなければ、一時的な食欲不振は六君子湯が、また胃酸の逆流がある方は安中散がおすすめです。

 

   

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