漢方ソムリエの温故知煎

2017.11.6

生薬の組み合わせ

生薬

漢の時代の医学書である『神農本草経』(しんのうほんぞうきょう)という書物があり、その序文には生薬同士の組み合わせが7通り書かれています。そのいくつかをご紹介しますと…、
(1)相須(そうす)=同じ仲間の生薬の組み合わせによって作用を増強する
(2)相使(そうし)=違う性質の組み合わせによって生薬の効果を高める
(3)相畏(そうい)=互いに抑制し合って副作用を軽減させる
(4)相悪(そうお)=両方の効果が弱くなる
これは、薬物相互作用の原点であると言えます。
そもそも、なぜ生薬を組み合わせる必要があるのでしょうか?
例えば、10種類の生薬があるとする。1つずつ使うと10通りです。しかし、組み合わせを作ると、2の10乗マイナス1で、1023通り…しかも、組み合わせが同じで、分量の違うものもカウントするとなるとまさに無限の組み合わせができます。
日本では、医療用として用いられているものは200を超えます。その数の多さに見合った、漢方薬の『見立て』がキモなのです。
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2017.11.1

四逆散

手足が冷えお腹が痛い人

四逆散という漢方薬が歴史上に初めて登場したのは『傷寒論』(後漢末期から三国時代に張仲景が編纂した伝統中国医学の古典)と言われており、「柴胡・芍薬・枳実・甘草」の4種類の生薬からなる漢方薬です。
カゼをこじらせて、手足が冷えやすく、咳、動悸、小便が出にくかったり、腹痛、下痢、渋り腹(便意はあるのに少量出るだけで排便の終わる感じがない状態)があるような方によく合う漢方です。
四逆散の『四逆』は「四肢逆冷」の略、すなわち、手足が非常に冷える症状のことです。
冷えには大きく分けると2種類あって、
1.温める力自体がないもの(陽虚、気虚など)
2.温める力はあっても、何らかの理由で、温めが全身に及ばない場合
があります。四逆散の場合の手足の冷えは後者です。
四逆散の使い手として有名な先生に、和田東郭先生(1744-1803)という漢方医がいらっしゃいますが、「四逆散というのは、大柴胡湯の応用と考え、 お腹やみぞおち、肋骨下に悪い反応があり、なおかつ手足が冷えるものは、四逆散でよくなる」としてずいぶんと多くの方々の伝染病や一般病を治療されたそうです。
但し、重篤な冷えで、自ら温めようとする力のないものには効果なし、とのことです。



   

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