漢方ソムリエの温故知煎

2015.9.22

異病同治と同病異治

異病同治と同病異治

漢方薬の特徴を示す言葉に「異病同治(いびょうどうち)」と「同病異治(どうびょういち)」という言葉があります。
「異病同治」は西洋医学の病名を超えて、複数の病名に同じ漢方薬が使われることです。たとえば葛根湯は、風邪にも肩こり頭痛にもじんましんにも使われます。
「同病異治」とはひとつの病名に対して、患者さんの体質により異なった漢方薬が多数準備されていることです。すなわち、冷えに対する治療には体質により、むくみがあり貧血気味なら当帰芍薬散、精神症状でイライラが伴う場合は加味逍遥散、夏でも、しもやけができるほど芯から冷える重度の冷えの場合は当帰四逆加呉茱萸生姜湯、といったようにひとつの病気の治療に複数のアプローチができるのです。
2000年も前から、作用機序も明らかにされていないなかで、「証」などに基づく独特の診断システムで多くの患者さんの体調管理に役立ってきた漢方薬は、科学が発達した現代においては、その機序を解明しながら、さらに多くの可能性を開拓できるものであると信じています。



2015.9.21

神農様

神農様

中国の薬に関する一番古い書物はなんでしょうか…。
それは「神農本草経」です。これは、365種類の薬物が収載されています。
この書物に出てくる、「神農」様と呼ばれる伝説上の王様は、1日に百草をかみ分け、その薬効と毒性を試したという言い伝えがあります。ですから、365(1年)なのですね。
よく神農様のイラストには赤い鞭をまとった姿が描かれています。その鞭で、草を刈ったと言われています。
一説には神農様は、最終的には試しすぎたせいか、毒素がたまり、なくなってしまったそうです。江戸日本橋の本町では、毎年11月に神農祭りがおこなわれます。
神農様の命をかけた叡智のおかげで、今の私たちが健康のために活用させていただくことができます。感謝です。



2015.9.19

糖尿病のメカニズム

糖尿病のメカニズム

今日は糖尿病についてのお話です。
厚生労働省の発表では、この20年で糖尿病患者が急増。予備軍も含めると、日本では2050万人以上の方が該当するといわれています。
糖尿病の恐ろしいところはさまざまな「合併症」を引き起こすこと。日本では毎年、腎症により人工透析を始める人が1万人以上、神経障害で手足を切断する人が3千人以上、失明する人が3千人以上にも達してします。さらに糖尿病は動脈硬化を進行させ、脳卒中や心筋梗塞のリスクも高めるので、早めに対策することが大切です。
糖尿病の大きな原因は2つあります。
1つ目は、糖吸収による血糖値の上昇です。
食事で摂った糖は小腸にたどりつくと、糖質分解酵素によって小さな糖に分解されます。小さな糖は小腸で吸収され血中に取り込まれるため、血糖値が上がります。
2つ目は、インスリン機能の低下です。
内臓脂肪の蓄積によって、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きが弱まったり分泌量が減ると、糖がエネルギーに変換されなくなります。すると、たくさんの糖が血中に留まってしまい、血糖値が上昇するのです。
オリーブ薬局では、糖尿病の早期発見、早期治療のため毎月検体測定室を開催し、ヘモグロビンA1C(HbA1c)および血糖値の測定会を行っています。



2015.9.17

アトピーの漢方薬

アトピーの漢方薬

お子さんのアトピー性皮膚炎についてお話しします。
幼児から小学校低学年にかけて、アトピー性皮膚炎があるお子さんには、腹痛や下痢、もしくは便秘の症状が伴っているケースがあります。それは、腸の機能とアレルギー体質が関係しているからです。
タンパク質は、腸の中でアミノ酸に分解されます。腸が未熟だったり、腸内細菌叢のバランスが悪いとその分解が不十分の場合、タンパク質のまま体に入り、そして、IgEという抗体により攻撃をうけます。そして、皮膚などにアレルギー症状が出てくるのです。
こうしたお子さんのアトピーには、『黄耆建中湯』がひとつの選択肢として適しています。黄耆建中湯は『小建中湯』に「黄耆」が入った漢方薬。小建中湯はおなかの中をよい状態に改善します。そして、黄耆は皮下の水分のコンディションをよくして、かゆみを取り除く効果があります。体力を回復する作用もあります。
腸からくるアトピーは、食事も重要です。
ご相談はネットオリーブで。



2015.9.16

きれいに痩せるには

きれいに痩せる

前回に引き続き、今日はお米の栄養成分や満腹感を満たす食べ方のコツをお話したいと思います。
お米には多種多様な栄養成分が含まれています。
エネルギー源になる炭水化物から、タンパク質、カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛、ビタミンB1、ビタミンB2、食物繊維までバランスよく含んでいます。ぜひその良さを再認識してもらいたいと思います。
では、あなたはいつもどのくらいご飯を食べていますか?
基本的には1食につきご飯1膳は身体が必要とする量だと考えてください。その1膳は茶碗の大きさを変更するだけで大きくかわります。普段使用しているご飯茶碗から、少し小さめのご飯茶碗に変えてみてください。おおよそですが、3食合わせれば150kcalも軽減できます。体重などにもよりますが、これは1時間ウォーキングをしてようやく消費できるカロリーと同等です。それが毎日、毎年と蓄積されれば、変化は大きいですよね。
続いて重要なのは、ゆっくり食べることです。脳が満腹感を感じるのは、食べ始めてから30分後のこと。早く食べ終えると、お腹がいっぱいになっても脳はまだ満腹感を得ることができないので、さらに食べ続けることになりがちです。「早食いは太る」といわれるのはこのためですね。
また、朝食を抜くのは太りやすくなるのでやめましょう。エネルギーが蓄積されやすくなり、反動で昼食や夕食の量が増えてしまいます。
急激なダイエットは身体を老けさせます。キレイに痩せるためには、きちんと必要な栄養を摂取しながら、運動などの習慣を無理なく続けることが大切です。体に負担をかけるのではなく、普段の生活を少しずつ改善して、健康美人を目指しましょう。
漢方薬の力もかりて、無理なくダイエットしませんか?ご相談はネットオリーブにお任せください。



2015.9.15

四診

四診

漢方における診断方法で、望診、問診、聞診、切診の4種をまとめて四診といいます。
いずれも医師の五感に頼った診断方法で、診断機器のない時代はこれのみで、患者さんの証を判断し診断をしていました。
現代は、様々な検査機器により臨床検査データを得ることができ、四診も含めて総合的に診断することができるようになりました。この四診を紹介したいと思います。
1.望診(視覚によりわかること)
 体つき(やせ、皮膚のつや、色白、汗かき)
 落ち着かない、いらいらなど
  顔色
 舌
2.聞診(聴覚、嗅覚によるもの)
 声の調子
 口臭
3.問診(インタビューでわかること)
 主訴
 自覚症状(食欲や大小便の状態など)
4.切診(触れて診断)
 脈診(指先で、手首に触れることで脈の状態を感知する)
 腹診(腹部の緊張や圧痛などの状態で病態を分析)

薬剤師は患者さんに触れることはできませんので4.切診を行うことは難しいですが、1〜3により、ある程度判断は可能です。



2015.9.12

グレリンと六君子湯

グレリン

「グレリン」というタンパク質が注目されています。
主に胃から分泌されているペプチドホルモンで、成長ホルモンを分泌させるなど多様な薬理作用を持ちます。なかでも期待されているのが、胃の調子を改善し、食欲を正常化させる働きです。
先日ご紹介した六君子湯という漢方薬ですが、古くから食欲不振を改善する効果が知られるお薬です。
最近の研究で、この「六君子湯(りっくんしとう)」は、グレリンの分泌を促進する作用があることが明らかになりました。セロトニンという物質により、グレリンの働きが抑えられ、飯を食べさせないようにするのですが、六君子湯がセロトニン受容体を抑えることで、グレリン分泌が戻ってくるというのがそのメカニズムなのだそうです。
ガンなどの病気や治療により、副作用で食欲不振が続く低栄養状態も改善します。胃酸の逆流などにも効果があります。
漢方薬のメカニズムが解明され、活躍の場が増えます。



2015.9.9

台風と気圧

台風と気圧

今日は全国的に天気が悪く、2つの台風に見舞われるという何ともいえない1日です。薬局の外からは学校が休みになって元気に自転車で駆け回る子供たちの姿も見えます。危ないぞ!頼むから家でジッとしていてくれ!という大人の声もこの大きな風音ではかき消されそうですね。
さて、本題です。
台風が近づいている時など、身体の不調を訴える方がいらっしゃいます。具体的には「腰の痛み」「頭痛」「めまい」などです。これ台風によって気圧の変化が生じ、その変化を神経が感じとり痛みを感じやすくなるからです。それだけではありません。身体の中の水分が増えて「むくみ」の原因になったりします。
これらの症状には自律神経を整える漢方、水のはけをよくする漢方をおすすめします。



2015.9.9

母子同服

母子同服

「母子同服」という言葉があります。
母親がイライラすると、子どものアトピー性皮膚炎まで悪化するという例があります。アトピー性皮膚炎などの皮膚症状は精神的なストレスなどによってもたらされることが多いことで知られています。
イライラが強いような状態を漢方では「肝の失調」ととらえます。
ですから、それに対するお薬は加味逍遥散などの皮膚とは一見関係のないように見えるイライラを改善する漢方薬が功を奏することもあります。
そういう時に母子で同じお薬を服用して治療をすることを「母子同服」というのです。
「母子同服」
このように母子で治療する方法もあります。お気軽にお問い合わせください。



2015.9.7

食事とダイエット

食事とダイエット

今日はダイエットについてお話したいと思います。
ダイエットというと「とにかく食べない」という方もいるかもしれませんが、それでは必要な栄養素が不足し、肌荒れや髪がパサつくなど若々しさを奪い、老けて見える可能性もあり、当然健康にも良くありません。美しく健康的に痩せるには、正しい食べ方を知ることが大切です。
そもそも、太る原因とはなんでしょうか。それは、消費するエネルギーより食べるエネルギーの方が多いことにあります。食べ過ぎや運動不足などがその背景にあります。間食などで食べ過ぎてしまったり、高エネルギーのものばかり食べていると、燃焼しきれずに余ったエネルギーは脂肪になって身体に溜まり、その結果太ってしまいます。
よく「太るからご飯は食べない」と主食抜きダイエットしている人がいますが、これには落とし穴があります。主食を減らすことによって、おかずを食べ過ぎてしまう傾向があるからです。ご飯を食べないようにしたのに、脂っこい肉などのおかずを以前よりたくさん食べていたら痩せるどころか逆に太ってしまいます。
ご飯が太るのではなく、全体のバランスが大事なのです。ご飯を食べるから太るのではなく、食べる過ぎるから太るのです。
次回はお米の栄養成分や満腹感を満たす食べ方のコツを紹介したいと思います。
漢方薬でも痩せられるってご存知ですか?詳しくはネットオリーブにご相談くださいね!



2015.9.6

六君子湯

リックンシトウ

今日は六君子湯についてご紹介したいと思います。
四君子湯(ソウジュツ・ニンジン・カンゾウ・ブクリョウ)という漢方薬ににハンゲとチンピを加えたものが六君子湯です。実際にはあと2種、タイソウとショウキョウも入ります)
ソウジュツ・ブクリョウは水はけを改善します。
ニンジンは滋養強壮。
チンピとハンゲは胃の運動を助け、吐き気を抑えます。
次のような方に合っています。
胃腸が弱く、食欲がない、胃がもたれる、体力がない、疲れやすい、寒がりで、元気がなく、いつものどの渇いており、舌は湿って厚い白い付着物、白苔[はくたい]がついており、歯型がつきやすい。
六君子湯は、胃の中を温め、余分な水を排出します。冷えを改善し、水はけがうまくいくことで、体重が減り、体型がスッキリします。
水はけをよくすることは、ダイエットにもつながりますよ。



2015.9.4

ナスの効能

ナス

食欲の秋に話題となる『秋ナスは嫁に食わすな』
この語源は諸説あるそうです。
1.『秋ナスはおいしいから嫁になんかもったいない』という説。
2. 1とは反対に『秋ナスはからだを冷やすから、また、種が少ないから子宝に恵まれなくなる』という、嫁をいたわる説。
ちなみに東洋医学の世界では、ナスはからだを冷やすたべものに分類されます。冷えには良くないかもしれませんね。
ただ、そんなナス。イボにも効果があるんです。伝承ではありますが、イボができたらナスのヘタでこすると治りやすいんです。お肌トラブルにはヨクイニン(はとむぎ)もいいですね。



 

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