漢方ソムリエの温故知煎

2018.11.5

ストレスに効く四逆散

胸脇苦満

東洋医学には「肝気鬱結」(かんきうっけつ)という状態があります。これは、精神的なストレスが強くかかったことにより、抑うつや怒りなどの気が滞り、溜まった状態をいい、イライラや情緒不安定、短気、不眠、食欲不振、月経異常などの症状が起こったりします。
また、気の巡りが悪いため、手足が冷えるまたは手足に汗をかく、緊張から下痢をすることもあります。また、普段は喜怒哀楽を表現することが少ない反面、不安から突然パニックにおちいり、混乱したり取り乱すこともあります。
几帳面で、我慢強く、感情を発散することがヘタで、ストレスをため込んでしまうようなタイプの方に多いようです。
肝気鬱結が強く、身体の両側に強い胸脇苦満(おなかへこませたてっぺんから肋骨そった部分が緊張して苦しかったり、圧痛がある)と腹直筋のつっぱりがあるというような方には、四逆散(しぎゃくさん)をおすすめします。
この漢方薬は、ストレスでバランスを崩してしまった心と身体の不調を改善するお薬なんですね。
構成生薬の柴胡(さいこ)には「気」のうっ滞を除いたり、鎮痛・消炎作用、枳実(きじつ)とともに胸のつかえを取る作用があります。芍薬(しゃくやく)には鎮痛作用、甘草(かんぞう)には緩和作用があります。構成生薬が4つと少ないため、各生薬の作用は強めです。
体力が中くらい以上の方に向いている漢方ですので、体力のない方はまた違った漢方を用います。ご相談ください。



2018.11.1

ご相談症例-5

20代女性 冷え症、むくみ

主な症状

痩せ型で顔色はあまり良くない。毎日パソコン作業に従事。身体はほとんど動かさない仕事のため、ほぼ座りっぱなし。冬場はひざ掛け、厚手の靴下、カイロは必須、寝る時も厚手の靴下が要る。
運動した後や入浴後はぽかぽかと温まるが、その他の時間は冷えが気になりつらい。膝から下はしょっちゅうむくんでパンパンになり、だるい。足の脛(すね)にゴムの跡が凹んでつくことが多い。

処   方

メールでのご相談。冷えと足に浮腫みがある方です。舌をご自分で見ていただいたところ、舌の縁に歯型(歯痕)があり、デコボコしているとのことで、これは体内に水を溜め込んでいることによる浮腫みなのですが、「水毒」があると判断します。
また、痩せ型で色白、おへその脇に圧痛があるとのことでしたので、「瘀血(おけつ)」(血の不足、または血の巡りが悪い)という状態というのがわかります。
こういった方には、虚証の方に向いている駆瘀血剤(くおけつざい)を使ってみます。当帰芍薬散です。余分な水分を身体の外に流し、血を補い、血行を良くして体を温める作用があるんですね。
婦人科系の漢方薬としては有名なお薬ですが、誰にでもというわけではありません。胃の弱い方は受け付けない場合もあるので注意が必要です。

煎じ薬服用後

漢方薬は初めて。当帰芍薬散はわりと飲みやすかった。
2カ月飲んでみたが、足の脛のゴムの跡が前ほどつかなくなり、足のむくみが楽になっている。
冷えは今のところ改善しているのかよくわからないが、お腹を壊しやすかったのが改善していることと、毎月の生理が遅れ気味だったのが順調に来るようになってきたことがうれしい。
もう少し続けてみようと思う。


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