漢方ソムリエの温故知煎

2019.5.27

ご相談症例-8

50代女性 更年期障害

主な症状

身長158cm、体重55kg、3年前に閉経した後、頭痛、肩こり、不眠症状など更年期障害と思われる症状が出だした。もともと疲れやすくて体力はあまりないほう。近ごろは、エアコンを効かせた部屋でも時おり急に暑くなり、額から汗が噴き出したと思えば、急にスーッと冷めたりした。
婦人科で更年期障害と診断され、ホルモン補充療法(HRT)を受けていたが、症状はあまり改善しなかった。

処   方

女性は閉経する5年くらい前からエストロゲン(卵胞ホルモン)が急激に減少していきます。このため、更年期といわれる閉経前後の5年間(一般的には45〜55歳)には、不眠、不安、イライラ、動悸、冷え、のぼせやほてり(ホットフラッシュ)、汗をかきやすい、などの症状が表れやすくなり、日常生活に支障が出たときには「更年期障害」と呼ばれるようになります。
メールでうかがった症状や体力から、加味逍遥散をお勧めしました。
この漢方薬は更年期障害ではよく用いられ、体力のあまりない、もしくは中程度以下の方に向いており、1日3回朝昼夕の食前にお飲みいただきます。

煎じ薬服用後

2週間くらい飲んだところでイライラやホットフラッシュがおさまる。2か月後には頭痛や肩こりも気にならなくなる。3カ月後にはほとんどの症状は消失した。


2019.5.17

ご相談症例-7

20代女性 冷え症、下痢、むくみ、月経痛

主な症状

身長163cm、体重50kg、20代前半から冷えが強く、いつも手足が冷えてカイロが必要、寝るときも靴下を履いていた。
下痢も頻繁にあり、近ごろはむくみも起こるようになり、冷えはカイロを使ってもあまり改善せず、眠れないことも多くなってきた。
月経周期はそこそこ順調であるが、生理痛がひどい。

処   方

当帰芍薬散
虚証の方(痩せ気味で体力のない、全体的に弱々しい)女性によく用いる漢方です。 血の不足、血の滞り、水の滞りがあり、内臓の働きが十分ではなく、そのため冷えが蓄積し、特に血に関する不調のために婦人科系の不調がおこるような場合に使います。すなわち血行をよくして身体を温める作用があるんですね。滞った水も代謝させる利尿作用ももちますので、むくみを取る効果も期待できます。

煎じ薬服用後

煎じ薬は初めて。毎日1日分を煎じて3回ずつに分けて飲んだ。甘いような苦いような独特な味がするけれど、続けられなくはない味だった。煎じている時間もできるだけ匂いをかぐようにした。
1週間くらいで下痢がほぼなくなり、2週間くらい飲んだところで手足の冷えが改善されてきて、むくみも楽になった。
慣れてくると時々飲むのを忘れてしまったこともあるが、3カ月ほどがんばって続けたところ、生理痛も改善され、ひどくはなくなった。漢方薬は以前にドラッグストアで加味逍遥散をすすめられて飲んだ時期があったが、あまり効かなかったので半信半疑だったが、当帰芍薬散は自分に合っていると感じる。


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