からだの痛みと漢方
杖を取り去る煎じ薬
とつぜんですが、吉本新喜劇の劇場で一番多い忘れ物は何かご存じでしょうか?答えは「杖」なんだそうです。
つまり、たくさん笑って元気になるから、帰りには杖がなくてもそのまま歩いて帰ってしまう。そんなわけで「笑い」にはこのように素晴らしい効果があります。
ところで漢方薬でも「杖が要らなくなる」漢方があるのです。それは、「 芍薬甘草湯」。足腰の筋肉や関節の痛み、こむら返りに効果がある漢方薬です。
通称、「去杖湯」すなわち『杖を取り去る煎じ薬』。通常筋肉や関節に効く痛み止めは、胃腸の痛みには効果がないのが薬の常識ですが、この芍薬甘草湯は、胃痛、腹痛にもしっかり効くので驚きです。
芍薬甘草湯
漢方薬のシャクヤクには、痛みや痙攣が起こるのを抑える効果や、下腹部に冷えの気が集まったために血が滞って痛みやしこりが起こり、そのしこりを取ったり痛みを抑える効果、血行不良のため痛んだり、痺れたりするのを治す効果があります。
そのシャクヤクが配合されている漢方薬が芍薬甘草湯。芍薬甘草湯はこむら返りの治療で有名になりましたが、それだけではないんです。病名を問わず、色々な部位の痙攣にも応用できます。
実際に整形外科でもよく処方されており、足の痛みや、夜中に足がよく攣る方、たくさんの患者さんが服用なさっています。即効性があるので服用したその日に効果がでる方もたくさんいらっしゃいますよ。足の痛みや、こむら返りでお困りの方は是非1度試してしてみてください。
ひざの痛みと水分代謝
。整形外科に通う患者さんに多い症状が「痛み」です。当然ですよね。その中でも多い症状が膝の痛みです。
年齢ととともに、軟骨がすり減ったり、関節に水が溜まってしまうことが原因でたくさんの患者さんが悩まされています。そんな患者さんに医師が処方するお薬、それが防已黄耆湯です。 防已黄耆湯を服用された患者さんは、個人差はありますが、だいたい1週間から1ケ月程で効果が現れています。
「服用して1週間程でトイレが近くなり、その後は膝に水が溜まらなくなったおかげで、注射で痛い思いをして水を抜かなくてよくなった。」、「服用して2週間ほどで膝に溜まっていた水が減り、体重も減り、痛みが軽減して歩けるようになった。」などなど、たくさんの喜びの声を頂いています。
防已黄耆湯には、水分代謝を活発にする働きがあります。これにより、体内に水が溜まることによる疲れや痛みなどの諸症状を取り除きます。膝の痛みや、むくみ、痩せたい!という方はぜひ1度、防已黄耆湯を試してみるといいですよ。