漢方ソムリエのうんちくコラム 
神経過敏で興奮しやすく、イライラしがち、不眠や胃腸の不調もある…そんな方におすすめの漢方薬です。
江戸時代に日本で作られた処方で、肝」の高ぶりを抑える作用のある「抑肝散」に"陳皮"と"半夏"を加えた内容となっており、名前もそのまま「抑肝散加陳皮半夏」と呼ばれています。
この漢方は、体力がやや低下している方で、怒りっぽい・不安・イライラ・眠れないといった、ストレスに関連した不調が慢性化しているような方に向いています。自律神経の乱れを整えながら、胃腸への負担も軽く服用しやすいのが特長です。
漢方には、「肝」「気」「血(けつ)」という独自の考え方があります。「肝」は感情や自律神経に関わるとされ、これが高ぶると怒りやイライラ、不眠といった症状に繋がります。
また「血(けつ)」が不足すると、ストレスへの耐性が落ち、ちょっとしたことでも怒りっぽくなったり不安定になったりします。
さらに「気」の巡りが悪いと、感情のコントロールが効かなくなり、イライラして物に当たる、感情的になるといった状態に陥ることも。
抑肝散加陳皮半夏は、これらの乱れた「気・血・肝」のバランスを整えることを目的とした処方で、ストレスによる心と体の不調をやさしく和らげてくれます。ストレスフルな現代に重用される漢方と言えます。胃腸の弱い方でも服用しやすいのが特徴です。
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商品説明
効能・効果
虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症:神経症,不眠症,小児夜なき,小児疳症
成分と分量
1包(大人1日量)中に次の成分を含んでいます。
・トウキ 3.0g
・センキュウ 3.0g
・ブクリョウ 4.0g
・ビャクジュツ 4.0g
・サイコ 2.0g
・ハンゲ 5.0g
・カンゾウ 1.5g
・チンピ 3.0g
・チョウトウコウ 3.0g
してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなります)
- 次の人は服用しないでください 。
生後3カ月未満の乳児。
相談すること
- 医師の治療を受けている人。
- 妊婦又は妊娠していると思われる人。
- 体の虚弱な人。(体力の衰えている人,体の弱い人)
- 胃腸の弱い人。
- 高齢者。
- 今までに薬により発疹・発赤,かゆみ等を起こしたことがある人。
- 次の症状のある人。
むくみ
- 次の診断を受けた人。
高血圧,心臓病,腎臓病
次の場合は、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください。
- 服用後,次の症状があらわれた場合。
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
症状の名称 |
症状 |
偽アルドステロン症 |
尿量が減少する,顔や手足がむくむ,まぶたが重くなる,手がこわばる,
血圧が高くなる,頭痛等があらわれる |
- 1カ月位(感冒,鼻かぜ,頭痛に服用する場合には5〜6回)服用しても症状がよくならない場合。
- 長期連用する場合には、医師又は薬剤師に相談してください。
用法・用量
本品1包を和紙袋入りのまま、水約500mLを加えて、半量ぐらいまで煎じつめ、和紙袋とともに煎じかすを除き、煎液を3回に分けて食間に服用してください。(大人の1日量)
年齢 |
1回量 |
1日服用回数 |
大人(15歳以上) |
上記のとおり |
3回 |
7歳以上15歳未満 |
大人の2/3 |
4歳以上7歳未満 |
大人の1/2 |
2歳以上4歳未満 |
大人の1/3 |
3カ月以上2歳未満 |
大人の1/4以下 |
3カ月未満 |
服用しないでください。 |
<用法・用量に関連する注意>
- 用法・用量を厳守してください。
- 小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
- 1才未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、止むを得ない場合にのみ服用させてください。
- 煎じ液は、必ず熱いうちにかすをこしてください。
- 本剤は必ず1日分ずつ煎じ、数日分をまとめて煎じないでください。
保管及び取扱い上の注意
- 直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
- 小児の手の届かない所に保管してください。
- 他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります)
- 煎じ液は腐敗しやすいので、冷暗所又は冷蔵庫等に保管し、服用時に再加熱して服用してください。
- 生薬を原料として製造していますので、製品の色や味等に多少の差異を生じることがあります。