睡眠のリズム・不眠と漢方

自律神経の強壮薬

机で居眠りする男性

睡眠に関係する漢方薬、酸棗仁湯(さんそうにんとう)という漢方薬ですが、こちらが、最近の研究で、寝つきをよくする効果と、昼間ぼーっとするような症状にも効果があることがわかったのです。

もともと、この酸棗仁湯は虚弱な方向けの漢方薬です。しかし、現代人の多くは虚弱で、あまり体力旺盛で、エネルギッシュな方は稀だといわれておりますので、結果、多くの方に適した漢方といえます。

この酸棗仁湯は、チモ、ブクリョウ、センキュウ、カンゾウ、サンソウニンですが、主に効果を発揮しているのは、鎮静・催眠作用のある、サンソウニンです。この酸棗仁湯は、睡眠のための漢方ではありますが、飲み方は、1日3回服用します。(もちろん、夜だけのパターンもありますが)

では、朝や昼に飲むと昼間眠くなって日常生活に支障がでるのでは?と心配される方もいらっしゃると思います。結論を申しますと・・大丈夫なんです。昼間に服用しても眠くなるということはなく、むしろ、昼間はシャキッとするんですね。この酸棗仁湯の漢方薬は自律神経の強壮薬と言われていて、起きる神経と眠る神経を強化します。

起きるべき時にはシャキっとさせて、眠るべき時にはしっかり身体を休める、睡眠リズムを正常化するというお薬なので、昼間に飲むとむしろシャキッとするというわけです。ぜひ、夜眠れないという方、もしくは、昼間ずっとだるくて眠いという方にはお勧めの漢方薬ですのでお試しください。

ぐっすり眠れないのは

眠れずつらい人

毎日ぐっすり眠れていますか?年を取って眠りが浅くなる、考え事をしてなかなか眠れない、疲れすぎて眠れない…こんなことがよくありますよね。

睡眠が充分とれないと、翌日の気分や体調はすぐれません。若い時には連日徹夜をしても一晩ぐっすり眠ればすぐに元気になったりもしますが、年を重ねるにつれ、なかなか回復はしません。

ぐっすりと質の良い睡眠をとるには「脳の機能」がよいという条件があります。赤ちゃんは何時間でも寝られる、若い人がお昼過ぎまで寝ていられるなんてことがありますよね。それが50代後半になると、早朝に目覚めることが多くなります。脳の血管の動脈硬化によって、脳内の血流量が低下してくると早寝早起きの傾向になるようです。

「年を取ると早寝早起き、眠りが浅くなり夜中に何度も目覚める」といいます。眠るというのはエネルギーが必要なんですね。ぐっすりと質のよい睡眠をとりたいと思っていても、薬に頼りたくないと考えている方は多いです。無理に服用する必要はありませんが、何日も不眠を我慢するよりも、薬を用いてでもぐっすり眠る方が体にはよいです。

夜間頻尿、咳が出るなどの身体的原因と、うつや統合失調症、認知症、不安といった精神的な要因…、まず原因を知ること、その上で、ご自分の症状に合ったお薬を使ってみるのもいいかと思います。

不眠は東洋医学では心の症状と考えます。心は精神活動をおこなうところ、様々な要因が心に影響して不眠をおこすわけです。

枕が変わると眠れない

枕が合わない人

旅先で環境が変わる・枕が変わると寝つきが悪い、ぐっすりと眠れなくて…とお悩みはよく伺います。そんな方にお試しいただきたいのが酸棗仁湯(さんそうにんとう)という漢方薬。

比較的体力のない方向きの漢方ですが、なかなか寝付けない、中途覚醒(眠っている途中で目が覚める)してしまう、明け方早く目覚めてしまうなどの症状によく使われます。

わりと即効性もあり、気持ちがたかぶって眠れなかったりするときにはファーストチョイスになるお薬で、構成生薬のサンソウニンには快眠作用が、チモには清涼作用(気持ちのたかぶりを鎮める)があります。

神経をリラックスさせ、自然に深い眠りにつくことができるため、翌朝は疲れも取れ、スッキリと気持ちよく起きられます。ここが西洋薬の睡眠導入剤とは違うところ。眠りの浅いご高齢の方にもよく用いられます。

身体のリズムを整え、質の良い睡眠をとることはとても重要です。不眠に効く漢方薬は他にもいろいろあります。迷われましたらいつでもネットオリーブにご相談ください。

春眠暁を覚えず

あくびしてる女性

「春眠暁を覚えず 処処啼鳥を聞く 夜来風の声 花落つることを知る多少」
春の眠りは心地よく、うっかり寝過ごして 夜明けに気づかない。鳥がないていてお天気に恵まれているようだ。昨夜は雨風の音を聞いた。せっかくの花がどれだけ落ちたことか
孟浩然の漢詩です。

春は温かくなり気候がよくて明け方の眠りが心地よい…実際に春になると皮膚の表面血流量が増え、交感神経系が活発になり、日中の活動量が増えるという生理現象が起きやすくなります。その結果、疲労感やだるさが出やすく、夜はもちろん、昼間も強い眠気に襲われることが増えるようです。

また、入学、入社、異動など、生活にもいろいろ変化がある時期です。寝つきが悪くなったり、熟睡できなかったりして、目覚ましが鳴っても「暁を覚えず」ということもあり得ます。睡眠はリズムが大切。どれだけ夜更かしをしても、朝決まった時間に起きるリズムを作ることも大事です。

どんなに工夫をしても睡眠リズムが作れない場合は、漢方の出番です。
そこでご紹介するのは、「酸棗仁湯(さんそうにんとう)

心身の疲れやストレスのために眠れない、眠りの質が悪いものに対して、使用される処方です。睡眠は身体が陰に偏る必要があります。陰が少なく陽が多くなると眠れなくなります。この漢方は肝血の流れをよくして、熱を取り、肝の熱によって生じた虚火を冷まします。つまり、心身の疲れで脳の興奮を抑えきれなくなった状態を冷ましてくれるのです。また、苛立ちを取ってくれます。これは血を補って疲れを取る事で、精神を安定させるのです。

西洋薬の睡眠薬と違い、翌朝の眠気やふらつき、依存性などもありません。以下の点には注意が必要です。
・酸棗仁には緩下作用があり、下痢をしやすい人には注意が必要です。
・即効性はあまりないですが、数日お試しをいただくと効果がでてきます。
・血圧が高い場合は使えません。
漢方をうまく用いて熟睡し、春夏秋冬1年通して、心地よい目覚めをどうぞ。

不眠の漢方薬

眠れない人

「眠れない、眠りが浅い、中途覚醒してしまう、朝早く目覚めてしまう…、睡眠に悩む方は多いものです。睡眠時間は個人差がありますが、本人が満足しているか否かが不眠症の判断の基準になります。

原因としての疾患や環境的な要因が見当たらない場合は、ストレスや生活リズムの変化、疲れすぎなどが原因にあげられます。また、ご高齢の方の場合は持続するものもあります。

西洋医学では睡眠導入剤や精神安定剤などが処方されるのが一般的です。漢方では、気・血・水の乱れが原因とみなし、これらのバランスを整えて、不眠が起こらないような状態を目指し、併せて不眠以外の症状も含めて病態ととらえ、それらを改善するお薬が選択されます。

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