糖尿病のお話
糖尿病のメカニズム
厚生労働省の発表では、この20年で糖尿病患者が急増。予備軍も含めると、日本では2050万人以上の方が該当するといわれています。糖尿病の恐ろしいところはさまざまな「合併症」を引き起こすこと。日本では毎年、腎症により人工透析を始める人が1万人以上、神経障害で手足を切断する人が3千人以上、失明する人が3千人以上にも達してします。さらに糖尿病は動脈硬化を進行させ、脳卒中や心筋梗塞のリスクも高めるので、早めに対策することが大切です。
糖尿病の大きな原因は2つあります。
1つ目は、糖吸収による血糖値の上昇です。食事で摂った糖は小腸にたどりつくと、糖質分解酵素によって小さな糖に分解されます。小さな糖は小腸で吸収され血中に取り込まれるため、血糖値が上がります。
2つ目は、インスリン機能の低下です。内臓脂肪の蓄積によって、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きが弱まったり分泌量が減ると、糖がエネルギーに変換されなくなります。すると、たくさんの糖が血中に留まってしまい、血糖値が上昇するのです。
オリーブ薬局では、糖尿病の早期発見、早期治療のため毎月検体測定室を開催し、ヘモグロビンA1C(HbA1c)および血糖値の測定会を行っています。