漢方ソムリエのうんちくコラム
小柴胡湯は、急性症状としては、風邪の中期で微熱か往来寒熱(悪寒と発熱を繰り返す症状)を呈し、夕方以降に熱が上がることが多く、舌に白苔が付く場合に効果的です。また、慢性症状としては、食欲不振、吐き気、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感などの諸症状に用います。
体力が中等度の方で、脇腹からみぞおちにかけて苦しく、食欲不振や口の苦みがある方、味覚異常の方に効果的です。
柴胡剤の一つであり、とくに柴胡と黄芩(オウゴン)を含有していることで、高血圧、めまい、ヒステリーなどの症状に効果が高く、ストレスからくる動悸、精神不安、不眠などにも大変効果が高いと言われています。つまり、柴胡と黄芩でストレスやイライラに効果を発揮し、半夏、生姜の止嘔作用により吐き気を止め、生姜、甘草、大棗、人参の補脾胃作用により、胃腸や肺を補い、体力を回復させます。
小柴胡湯は攻めも守りもいける処方として、「攻補兼施」の方剤と呼ばれ、攻めと守りの生薬をバランスよく配合し、調和をとる治療法であることから、「和法」と呼ばれています。
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商品説明
効能・効果
はきけ,食欲不振,胃炎,胃腸虚弱,疲労感及びかぜの後期の症状
成分と分量
1包(大人1日量)中に次の成分を含んでいます。
・サイコ 6.0g
・ハンゲ 5.0g
・オウゴン 3.0g
・ニンジン 3.0g
・タイソウ 3.0g
・ショウキョウ 1.0g
・カンゾウ 2.0g
してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなります)
1.次の人は服用しないでください 。
生後3カ月未満の乳児。
相談すること
- 次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください。
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(3)体の虚弱な人。(体力の衰えている人,体の弱い人)
(4)高齢者。
(5)今までに薬により発疹・発赤,かゆみ等を起こしたことがある人。
(6)次の症状のある人。
むくみ
(7)次の診断を受けた人。
肝臓病, 高血圧,心臓病,腎臓病
(8)インターフェロン製剤で治療を受けている人。
- 次の場合は、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください。
(1)服用後、次の症状があらわれた場合。
関係部位 |
症状 |
皮ふ |
発疹・発赤,かゆみ |
その他 |
頻尿,排尿痛,血尿,残尿感 |
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診察を受けてください。
症状の名称 |
症状 |
間質性肺炎 |
せきを伴い,息切れ,呼吸困難,発熱等があらわれる |
肝機能障害 |
全身のだるさ,黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)等があらわれる |
偽アルドステロン症 |
尿量が減少する,顔や手足がむくむ,まぶたが重くなる,手がこわばる,
血圧が高くなる,頭痛等があらわれる |
(2)1カ月位(風邪の後期の症状に服用させる場合には1週間位)服用しても症状がよくならない場合。
長期連用する場合には,医師又は薬剤師に相談してください。
用法・用量
本品1包を和紙袋入りのまま、水約500mLを加えて、半量ぐらいまで煎じつめ、和紙袋とともに煎じかすを除き、煎液を3回に分けて食間に服用してください。(大人の1日量)
年齢 |
1回量 |
1日服用回数 |
大人(15歳以上) |
上記のとおり |
3回 |
7歳以上15歳未満 |
大人の2/3 |
4歳以上7歳未満 |
大人の1/2 |
2歳以上4歳未満 |
大人の1/3 |
3カ月以上2歳未満 |
大人の1/4以下 |
3カ月未満 |
服用しないでください。 |
<用法・用量に関連する注意>
- 用法・用量を厳守してください。
- 小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
- 1才未満の乳児には,医師の診療を受けさせることを優先し,止むを得ない場合にのみ服用させてください。
- 煎じ液は,必ず熱いうちにかすをこしてください。
- 本剤は必ず1日分ずつ煎じ、数日分をまとめて煎じないでください。
保管及び取扱い上の注意
- 直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
- 小児の手の届かない所に保管してください。
- 他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります)
- 煎じ液は腐敗しやすいので、冷暗所又は冷蔵庫等に保管し、服用時に再加熱して服用してください。
- 生薬を原料として製造していますので、製品の色や味等に多少の差異を生じることがあります。