アレルギー・アトピーと漢方

青魚とアレルギー

青魚

秋です。秋刀魚(さんま)がおいしい季節です。
秋刀魚やサバなどの青魚は、食べたら体中にじんましんのようなものがたくさんできた経験のある方いらっしゃるのではないでしょうか。
純粋なお魚に含まれるアレルゲンのひとつに「パルブアルブミン」というたんぱく質があります。パルブアルブミンは頭の方に多く含まれ、尻尾の方では少なくなっているそうです。以前食べたときにじんましんが出たために、食べられずにいる方は、おそるおそる尻尾からお試しされるのもよいかと思います。
青魚を食べることは推奨されていますので、アレルギー科の病院で診てもらうのもよいでしょう。
さて、湿疹やアレルギーといえば、ファーストチョイスの漢方薬があります。
それは、十味敗毒湯という漢方薬です。
特に、膨疹の頂上に黄色い膿を持っているような症状によいといわれていますが、実は膿を持っていないような慢性湿疹やじんましんにも使われます。皮膚科領域のみならず、乳腺炎や水虫、中耳炎などにも幅広く使われます。体形としては、中肉中背の方に合っています。

「牛乳」「卵」「大豆」三大アレルゲンは悪か?

アトピーの男の子

アレルギーを起こしやすいと言われる食べ物として、牛乳、卵、大豆があげられています。
しかし、本当に悪なのでしょうか?
子どもが生きて成長するためには、タンパクを摂取しなくてはなりません。たまたま、摂取頻度が高いものが、牛乳、卵、大豆だっただけで、タンパク自体が、大なり小なりの抗原性を持つ以上は、すべてのタンパク源はアレルギーを起こしうると考えられるのです。
すなわち、大切なタンパク源である牛乳、卵、大豆を極端に制限するのではなく体、質を改善して、免疫機能異常をどのように改善するかに着目すべきではないでしょうか。
その点においては、漢方は有効です。
漢方のアプローチをひとつご紹介します。
タンパク源からのアレルギー反応のメカニズムは、小児などの未熟な腸からタンパク質の分解が不十分のまま吸収されることにより、そのタンパクを異物と認識した免疫機能が排除しようと働きかけることで、炎症やかゆみ、咳などの免疫反応を起こします。
そこで、腸を温めたり、機能を助けたりすることで、タンパク質がしっかり分解されて吸収されるので、体の中に入ってからアレルギー反応を起こしにくくなるのです。
アレルギーでお悩みの方は、漢方を使った体質改善はいかがですか?

かゆみの薬

かゆがる人

じんましん、汗疹(あせも)、アトピーなど皮 膚の病気は、かゆみがでたり、分泌物が出るようになったりします。
「痒みはなかなか我慢できない」とよく言われます。これらの症状は重大でとても苦しめられます。これら皮膚の病気によく知られている漢 方薬としては、消風散があります。
消風散にはかゆみを落ち着かせる効果があり、分泌物がでやすい体質を改善させる薬効があるとされています。この効果により、皮膚の病気の症状を緩和してくれます。

消風散と体の性質
漢方薬では、個人の所見や症状を重要ととらえています。血液データやレントゲン検査だけではなく、薬を使う人を観察してから「どの薬 をつかえばよいのか」を決めるのが漢方薬の考え方。消風散は以下のような方に適していると考えられます。
・比較的体力のある方
・分泌物の量が多く、湿気のある湿疹
・かゆみの強さが我慢できない
・たまに熱をもつことがある
これらの方、体力が比較的余裕がある方でも、湿潤した湿疹には消風散が使われます。漢方薬では体の性質を重要視するために、たと えばかゆみがある方でも、乾燥肌で、かゆみがあり、体力が比較的少ない方に対しては消風散が使われることはありません。
他にも十味敗毒湯も使われることがあり、これは同じく、じんましん、皮膚疾患、水虫などにも使用され、浸出液の少ない場合に用いられ ます。
ちなみに薬局で製造される薬局製剤には、あせもによく効く「あせも水」があります。
これはいわゆるGL・P・Z液といわれるローションで、収れん作用のある酸化亜鉛、殺菌作用を持つフェノール湿潤性・柔軟性を持たせるグ リセリン、芳香性・清涼感を持たせるキョウニン水を配合した薬です。

アトピーの漢方薬

腸内細菌

お子さんのアトピー性皮膚炎についてお話しします。
幼児から小学校低学年にかけて、アトピー性皮膚炎があるお子さんには、腹痛や下痢、もしくは便秘の症状が伴っているケースがあります。それは、腸の機能とアレルギー体質が関係しているからです。
タンパク質は、腸の中でアミノ酸に分解されます。腸が未熟だったり、腸内細菌叢のバランスが悪いとその分解が不十分の場合、タンパク質のまま体に入り、そして、IgEという抗体により攻撃をうけます。そして、皮膚などにアレルギー症状が出てくるのです。
こうしたお子さんのアトピーには、『黄耆建中湯』がひとつの選択肢として適しています。黄耆建中湯は『小建中湯』に「黄耆」が入った漢方薬。小建中湯はおなかの中をよい状態に改善します。そして、黄耆は皮下の水分のコンディションをよくして、かゆみを取り除く効果があります。体力を回復する作用もあります。
腸からくるアトピーは、食事も重要です。
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