漢方ソムリエのうんちくコラム
麻杏甘石湯は麻黄湯から桂皮を抜いて、石膏を加えた構成になっており、主に気管支喘息、気管支炎などに用います。
桂皮は表への作用が強く、石膏は裏への作用が強いといわれます。ですので、裏に病の原因があるときに用います。表の熱はとれたが、裏に熱や水滞があると、胸の辺りでつっかえて、喘息や咳を引き起こします。また、口渇、発汗、顔面浮腫、呼吸困難も引き起こすことにもなります。
麻黄と杏仁には胸部の熱や痰を除く作用があるので、喘息症状には効果抜群です。また、麻黄にはエフェドリン作用があり、気管支を拡張するので呼吸も楽にしてくれます。気管支喘息の経験がある人や、咳が止まらない事があるときは使ってみてください。いざという時に手元に持っておくのもいいですよ。
適合する証は比較的体力のある人で、熱をもっている人に用います。注意事項としては、胃を冷やす作用があるので、胃腸の弱い人には使いません。これを使ってみて、食欲が落ちたら中止してください。
麻杏甘石湯に関するコラム
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商品説明
効能・効果
せきがはげしく、発作時に喘鳴や頭部発汗を伴うもの,気管支ぜんそく,気管支炎
成分と分量
1包(大人1日量)中に次の成分を含んでいます。
・マオウ 4.0g
・キョウニン 3.5g
・カンゾウ 2.0g
・セッコウ 8.0g
してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなります)
次の人は服用しないでください 。
生後3カ月未満の乳児。
相談すること
1. 次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください。
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
(3)体の虚弱な人(体力の衰えている人,体の弱い人)で軟便下痢になりやすい人。
(4)胃腸の弱い人。
(5)発汗傾向の著しい人。
(6)高齢者。
(7)次の症状のある人。
むくみ,排尿困難
(8)次の診断を受けた人。
高血圧,心臓病,腎臓病,甲状腺機能障害
2. 次の場合は、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください。
(1)服用後,次の症状があらわれた場合。
関係部位 |
症状 |
皮ふ |
発疹・発赤,かゆみ |
消化器 |
悪心,食欲不振,胃部不快感 |
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診察を受けてください。
症状の名称 |
症状 |
偽アルドステロン症 |
尿量が減少する,顔や手足がむくむ,まぶたが重くなる,手がこわばる,
血圧が高くなる,頭痛等があらわれる |
(2)1カ月位服用しても症状がよくならない場合。
3.長期連用する場合には、医師又は薬剤師に相談してください。
用法・用量
本品1包を和紙袋入りのまま、水約500mLを加えて、半量ぐらいまで煎じつめ、和紙袋とともに煎じかすを除き、煎液を3回に分けて食間に服用してください。(大人の1日量)
年齢 |
1回量 |
1日服用回数 |
大人(15歳以上) |
上記のとおり |
3回 |
7歳以上15歳未満 |
大人の2/3 |
4歳以上7歳未満 |
大人の1/2 |
2歳以上4歳未満 |
大人の1/3 |
3カ月以上2歳未満 |
大人の1/4以下 |
3カ月未満 |
服用しないでください。 |
<用法・用量に関連する注意>
- 用法・用量を厳守してください。
- 小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
- 1才未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、止むを得ない場合にのみ服用させてください。
- 煎じ液は、必ず熱いうちにかすをこしてください。
- 本剤は必ず1日分ずつ煎じ、数日分をまとめて煎じないでください。
保管及び取扱い上の注意
- 直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
- 小児の手の届かない所に保管してください。
- 他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります)
- 煎じ液は腐敗しやすいので、冷暗所又は冷蔵庫等に保管し、服用時に再加熱して服用してください。
- 生薬を原料として製造していますので、製品の色や味等に多少の差異を生じることがあります。