漢方薬ご相談症例【11-20】
ご相談症例-13
50代女性 こみ上げるような咳が続く
主な症状こみ上げるような咳が半年余り続いていた。(熱などはなし)
処 方麦門冬湯(ばくもんどうとう)。
津液※不足によるのどの乾燥感・口渇があり、気の上逆により深く突き上げるような咳に用いられます。呼吸器系や胃部の津液不足を潤すことによって、お腹から突き上げてくるような乾燥性の咳を鎮める漢方です。
※津液―身体の血液以外の正常な水液の総称で、唾液・胃液・腸液・涙液、皮膚や髪の潤いから関節や内臓などすべてを潤し栄養を与えることで正常に働くように支えています。
2ヵ月続けて煎じ薬を服用後、徐々に改善し、飲まなくても大丈夫になりました。
また、それとは別で、去年から起床時の目の渇きが酷かったのですが、それがいつのまにか無くなっており、思わぬ効果があって驚きました。麦門冬湯は咳は出なくなったものの、残りを少しずつ飲んでいる状態ですが、寝起きの目が潤い大変助かりました。ありがとうございます!
ご相談症例-12
60代女性 長引くつらい咳
主な症状3週間ほど肺を圧迫されるような咳が続き、寝る前や就寝中も咳が出るため寝不足になっていた。
処 方麦門冬湯(ばくもんどうとう)。
なかなか終わらない長引く咳や、乾燥した咳がひどく出るようでしたら、麦門冬湯をおすすめします。主成分のバクモンドウは乾燥した組織を潤す生薬とされ、滋養・去痰・鎮咳作用があります。ハンゲには吐き気や咳を鎮める作用、ニンジンには滋養強壮作用があります。
1日分ずつ入っている漢方薬を煮出し、漢方茶として美味しく頂けるので、身体も温まりました。飲んだ日の夜からは咳のことは忘れ熟睡することが出来ました。
風邪薬が苦手で、昔妊娠時も同様の症状で漢方薬局に駆け込み、麦門冬湯の煎じ薬を煎じて飲んだところ一日で治った経験から今回も麦門冬湯を購入しました。ネットで購入できるのはとても助かります。
ご相談症例-11
40代女性 新型コロナウイルスワクチンの副反応
主な症状先月、新型コロナウイルスワクチン1回目を接種、その日の夜から、左腕の酷い痛みで2日間動かすことが困難になった。
2回目を控え、副反応に怯えていたところ、ネットオリーブのブログで十味敗毒湯を知った。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)。
このお薬は化膿しやすいニキビによく用いられ、アトピー性皮膚炎や蕁麻疹などの皮膚疾患に効くお薬で、お肌の化膿を抑えて腫れや赤みを取り除き、かゆみを抑える作用があり、新型コロナウイルスワクチンの副反応である腕の腫れや痛みの予防にもお勧めしています。
前日に1日1包を説明書通りに土瓶で煮出したものを煎じて飲みきり、接種当日は接種後に帰宅してから煎じて夕食前と就寝前の2回に分けて飲みました。接種翌日の現在、朝に煎じて朝食前の分を飲み、残りはステンレス魔法瓶に入れておいて飲む予定です。
現在は、左腕を動かすと上腕部に筋肉痛のような痛みはありますが、動かさなければ感じず、1回目の時よりも軽いです。腕の痛み以外の副反応は、今のところ出ていません。職場で先に接種を済ませた同年代の方々(40代後半)は高熱が出て、1日仕事を休んだとおっしゃっていたのに自分の場合は軽く済みそうで驚いています。
説明書通りに煎じると、煎じ薬は1日分約250mlとなり、大きめのマグカップだと一度で飲み切れる量です。分けて飲んでいますが、美味しいのでもっと飲みたいくらいです。