漢方薬ご相談症例【11-20】
ご相談症例-14
11歳と3歳のお子さまの体質改善
食が細め、特に3歳の子が、風邪をひきやすくてひどくなりやすい。食が細く食べムラはあるが、活発で元気。
小建中湯(しょうけんちゅうとう)。
「小建中湯が体質改善に良いと聞いて。」ということでネット注文いただきました。
このお薬は、特に疲れやすい、胃腸が弱い、風邪をひきやすいといった虚弱体質の改善や、夜泣き、夜尿症、アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくのお子さまの体質改善などに用いられることが多く、腸内環境を整え、体力をつける漢方です。腸内環境を改善することで、あらゆることが好転していきます。
ひとつの事例としてこんなこともあります→便秘を治すだけじゃない「小建中湯」※外部サイト(オリーブ薬局HP)に移動します
小建中湯を子供たちに飲ませ始めて1ヵ月ほど経ちました。目に見えた変化はないようでしたが、最近食欲が増えてきて、よく食べてくれるようになりました。
先日、子供が風邪ひいた際は、日中も夜間も咳が出て、これまでの風邪だと大抵「翌日から高熱、1週間程熱が続き、しばらく咳も残る」というパターンでしたが、今回も翌日夜から子供に高熱が出たので、一時的に小建中湯を中断し、解熱するまでのあいだ麻黄湯を服用させる方法を思い切って試したところ、すぐに発汗、1時間程度で解熱、その後なぜか咳もおさまり、ぐっすり寝てくれました。いつもなら、解熱しても翌日夕方から再び発熱していたのですが、結局完全に解熱し、2日で風邪が終わってしまいビックリしました。
小建中湯で少しずつ体質改善していた土台があり、早く治癒したのかも?!と感じました。
ご相談症例-13
50代女性 こみ上げるような咳が続く
こみ上げるような咳が半年余り続いていた。(熱などはなし)
麦門冬湯(ばくもんどうとう)。
津液※不足によるのどの乾燥感・口渇があり、気の上逆により深く突き上げるような咳に用いられます。呼吸器系や胃部の津液不足を潤すことによって、お腹から突き上げてくるような乾燥性の咳を鎮める漢方です。
※津液―身体の血液以外の正常な水液の総称で、唾液・胃液・腸液・涙液、皮膚や髪の潤いから関節や内臓などすべてを潤し栄養を与えることで正常に働くように支えています。
2ヵ月続けて煎じ薬を服用後、徐々に改善し、飲まなくても大丈夫になりました。
また、それとは別で、去年から起床時の目の渇きが酷かったのですが、それがいつのまにか無くなっており、思わぬ効果があって驚きました。麦門冬湯は咳は出なくなったものの、残りを少しずつ飲んでいる状態ですが、寝起きの目が潤い大変助かりました。ありがとうございます!
ご相談症例-12
60代女性 長引くつらい咳
3週間ほど肺を圧迫されるような咳が続き、寝る前や就寝中も咳が出るため寝不足になっていた。
麦門冬湯(ばくもんどうとう)。
なかなか終わらない長引く咳や、乾燥した咳がひどく出るようでしたら、麦門冬湯をおすすめします。主成分のバクモンドウは乾燥した組織を潤す生薬とされ、滋養・去痰・鎮咳作用があります。ハンゲには吐き気や咳を鎮める作用、ニンジンには滋養強壮作用があります。
1日分ずつ入っている漢方薬を煮出し、漢方茶として美味しく頂けるので、身体も温まりました。飲んだ日の夜からは咳のことは忘れ熟睡することが出来ました。
風邪薬が苦手で、昔妊娠時も同様の症状で漢方薬局に駆け込み、麦門冬湯の煎じ薬を煎じて飲んだところ一日で治った経験から今回も麦門冬湯を購入しました。ネットで購入できるのはとても助かります。
ご相談症例-11
40代女性 新型コロナウイルスワクチンの副反応
先月、新型コロナウイルスワクチン1回目を接種、その日の夜から、左腕の酷い痛みで2日間動かすことが困難になった。
2回目を控え、副反応に怯えていたところ、ネットオリーブのブログで十味敗毒湯を知った。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)。
このお薬は化膿しやすいニキビによく用いられ、アトピー性皮膚炎や蕁麻疹などの皮膚疾患に効くお薬で、お肌の化膿を抑えて腫れや赤みを取り除き、かゆみを抑える作用があり、新型コロナウイルスワクチンの副反応である腕の腫れや痛みの予防にもお勧めしています。
前日に1日1包を説明書通りに土瓶で煮出したものを煎じて飲みきり、接種当日は接種後に帰宅してから煎じて夕食前と就寝前の2回に分けて飲みました。接種翌日の現在、朝に煎じて朝食前の分を飲み、残りはステンレス魔法瓶に入れておいて飲む予定です。
現在は、左腕を動かすと上腕部に筋肉痛のような痛みはありますが、動かさなければ感じず、1回目の時よりも軽いです。腕の痛み以外の副反応は、今のところ出ていません。職場で先に接種を済ませた同年代の方々(40代後半)は高熱が出て、1日仕事を休んだとおっしゃっていたのに自分の場合は軽く済みそうで驚いています。
説明書通りに煎じると、煎じ薬は1日分約250mlとなり、大きめのマグカップだと一度で飲み切れる量です。分けて飲んでいますが、美味しいのでもっと飲みたいくらいです。